“Homeless”&”HAPPY” in N.Y.

映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』に登場するファッション・フォトグラファーのマーク・レイ。元モデルのハンサムでロマンスグレーの似合うナイスミドルな彼は、一見ニューヨークの”勝ち組”。しかし、華やかなパーティー会場を後に向かった寝床は、友人の住む雑居ビルのアパートの屋上に隠れるように寝袋にくるまる生活を送っている。

 ある日この秘密を打ち明けられ、驚いた昔なじみのモデル仲間で、今はピエール・カルダン等の企業PVを手掛けるオーストリア出身ディレクターが3年にわたり密着取材。ちょうど、3年前に自殺を考えた考えた彼の人生は、どう思い直して今に今につながっているのだろう。世界一華麗なホームレスとして過ごし、家族以外の誰一人にも愛していると言ったことのない人生が、この後どう続くかは、この映画を通して運命が決まるだろう。私が思うに、彼には、もう今以上の成功も、幸福も訪れないだろうと思う、可哀想だけれども。

 ただ、コリン・ファレルのヒット曲を彩る世界中の人々の踊る様子が、ニューヨークにこだわる彼にだぶる。屋根のない部屋でいる自分と同じ多くの人々とあなたは同じどころか、もっと惨めなんだ。どう格好を格好をつけて映画に出ても、浮浪者で、ホームレスに違いない。この映画は、ニューヨークだけでなく、都会が自分のアイデンティティの一部になった、いつまでも諦めずに希望を持つ貧しい人の象徴として、しばらくはマンハッタンの話題になるだろうが、そういう意味でニューヨークはすごく懐が深い。落ちぶれて、もう一度死にたくなったときでさえ、コリン・ファレルのように同じ気持ちを持って生きてきたミュージシャンに、彼は声を掛けられるだろう。私も彼に会えば、こう言うに違いない。

because i’m happy…  clap along if you feel like a room without a roof
 「だって俺はハッピーだからさ」
「君が屋根のない部屋のような気がするなら 一緒に手を叩こう」
まだまだ、これからなんだ。人生ってヤツは。

映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』
http://homme-less.jp/
https://youtu.be/BSU_uwmaWqs

今も『HAPPY』は24時間時間流れている。
http://24hoursofhappy.com/

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