連続主義(synechism)

連続主義は、あらゆるものの本質的同一性を説く考え方であるが、これは、真の連続体の特徴と関連する。不連続性を明確に説明するには、個々の要素の同一性について云々することが不可能であるのと同様に、一般概念においても、個々の具体的事例は、現実化以前は全体の構造の中でいわば「融け合って」いる。また、この規範科学に基づけば、科学的探究とは、個々の具体的な事物や出来事を理解可能にしていく過程であるが、何かを理解するとは、それを一般概念のある特殊なケースとして具体(一般)化することであるから、科学とは、本来個々の具体的事例を一般概念に包摂していくプロセスと捉えることができる。そして一般概念=連続体だとすれば、科学的探究とは、個々の具体的事例を連続体に包摂していくプロセスということになる。これがパースにとっての「最高善」(summum bonum)である。宇宙進化の究極の目標は、あらゆるものが、一つの完全な連続体として結晶化することである。我々人間は、その宇宙進化の極小な一部を担っていると彼は考えたのである。


Leave a comment